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2023/06/06
2023夏 五代目のうどん談義
(こちらは2023春夏カタログに掲載されたものです。)
五代目 橋田高明率いる
花山うどんの 今 をご紹介いたします
- 羽田エアポートガーデン店がついにオープンしましたね
コロナ禍で開業が延期になっていたのですが、今年1月31日にグランドオープンしました。ここまでの道程は長かったですが、その間に、伊香保石段店や日本橋店といった新店舗や新工場、冷凍うどんの開発などに着手でき、結果的に先に進むことができました。
商業施設に飲食店として出店するというのも初めての試みで、場所柄インバウンドへの挑戦となります。ありがたいことに、初日から予想以上に多くのお客様にご来店いただきました。世界中に日本のうどん文化を広めたいという願いが徐々に形になり、加速化していくのを実感しています。一方で取り組む課題も明確になりました。
- 課題というのは何でしょうか
レンジで温めるだけで、ご家庭で簡単にお店の味が楽しめる冷凍うどんはコロナ禍で需要が高まり、開発した商品です。多くのお客様にご注文いただき、冷凍設備の整った新工場も増設しました。
驚くかもしれませんが、主力商品である鬼ひも川をゆでる作業は繊細で機械に頼れません。しかし、手作業で多くの麺をゆでるのは男性でも重労働です。工場は女性が多いのですが、ゆでる作業が毎日続くと体力的にかなりの負担が強いられます。
花山うどんに携わる全員が気持ち良く働ける環境が、私の理想です。誰かの犠牲の上で成り立つ事業というのは本意ではありません。大切な部分だけ人が行い、機械やAIで代替できる部分は任せたい。いまはどうにか効率化できないかを模索しています。
- 効率化のためにどのようなことを考えていますか
効率化という名の下に、あれもこれもバッサリ切ってしまうのは違うと考えています。ちょっとした工夫や工程の可視化でなんとかならないか。
例えば、職人の経験や勘は大切な財産ですが、個人の枠に留まってしまうのはもったいないことです。こういったスキルを数値化して共有すれば、業務効率化が進み、職場環境も改善され、結果として顧客満足度があがるはず。そう考え、会社全体で取り組んでおります。
花山うどんを支えるスタッフ達
マネージャーとして抜擢され、身が引き締まる思いです
羽田エアポートガーデン店
マネージャー
安田 雅一
銀座店に勤務していた時は調理をはじめサポート的な仕事をしていたので、今回新店舗のマネージャーとして抜擢され身が引き締まる思いです。
銀座店とは異なる業務フローに戸惑いながら日々努力しています。ありがたいことにオープン当日は予想を遥かに上回るお客様にご来店いただきました。そんな時に心強かったのが各店からの応援です。困った時には自然と誰かがサポートに入るという横の繋がりの強さと、損得抜きで手を貸すという社風が花山うどんにあることを実感しました。
当面は店舗のオペレーションを整え、体制を確立するのが最大の目標ですが、今回のオープニングで得た知識や経験を活かして、いずれは自分がサポートできるようになりたいです。
製品づくりを通して発展に貢献
株式会社 富士工業所
代表取締役
渡邉 恭介
私たちは花山うどんさんの麺を茹でる釜を特注で設計製作している会社です。
現在、館林工場の省力化機器の開発をしているのですが、ご依頼の理由というのが女性従業員の方が手作業で麺ゆでをしていて、負担が大きいので何とかならないかというものでした。効率化という視点ではなく、従業員の方の体に配慮した上でのご相談だったので驚きました。
五代目は篤実な方です。「親の背中を見て育つ」という諺のように、いち協力者にすぎない我々に対し、従業員の方々全員が丁寧に接してくださることからも、その姿勢が会社全体に浸透していることが垣間見えます。
いま開発中の機器が完成すれば、男性でも重労働だった作業が女性でも可能になり負担が軽減されます。今後も花山うどんさんの発展に貢献しながら、多くのことを学ばせていただきたいと考えています。
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