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2017/11/07
狸じゃなくて『狐』、油揚げのお話し
花山うどんのマスコット的な動物といえば、
館林市のマスコットでもある『分福茶釜の狸』ですが今日は『狐』=『油揚げ』のお話しです。
★油揚げの歴史
油揚げは『狐の大好物』としてお稲荷様へのお供え物に使われています。
狐は、お稲荷様の使いであるとされています。お稲荷様の御利益は『五穀豊穣』『商売繁盛』。
諸説ありますが、狐は穀物を荒らすネズミを捕食してくれるので
感謝の気持ちを込めて、最初は狐が餌として食べる小動物をお供えしていました。
殺生を禁じる仏教の影響で、やがて大豆を原料にした油揚げをお供えするようになったそうです。
地域によって『油揚げ』『薄揚げ』『稲荷揚げ』『寿司揚げ』などの呼び方ががあります。
油揚げの歴史は古く、江戸時代に刊行された『本朝食鑑』(※)に
現在とほとんど変わらない油揚げの製造法が記されているそうです。
(※) 元禄10年(1697年)、人見必大(ひとみひつだい)によって著された食物書。
庶民の日常食糧について、品名、性質、味、調理法などが全12巻に詳しく解説されている。
★館林と狸と狐
館林のおとぎ話と言えば『分福茶釜』が有名ですが、実は『狐の築城伝説』もあるのです。
子狐を助けた殿様の枕元に老狐が現れ、城を築くのに良い地を教えたという伝説です。
館林城跡は現在は館林市役所となり、
市内には狐を祀った『尾曳稲荷神社』『初曳稲荷』『夜明稲荷』が残っています。
★花山うどん本店お食事処の油揚げは、大豆の旨味を感じる肉厚の油揚げ。
自家製うどんつゆで甘じょっぱい味付けにしています。
築城伝説にちなんだ秘かなこだわり、狸と狐の競演をお楽しみください!!
飲食部 木村
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