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2014/10/20
2013冬 五代目のうどん談義
(こちらは2013年冬カタログに掲載されたものです。)
昨日よりもおいしいうどんを目指して日夜奔走する
五代目 橋田高明が「花山うどんの今」を語ります。
全国のご当地うどんが味を競う
U-1グランプリで初代1位に輝きました
―ついに念願の日本一になりましたね。
いつか、花山うどんを讃岐や稲庭うどんのように全国区にしたい。そんな思いに突き動かされ、各地で開催されてきたグルメイベントに参戦してきました。今回、全国の名だたるうどん店24店舗が集結して雌雄を決するU-1グランプリはまさにチャンスでした。
―大会に向けてどんな準備をしたのですか。
数年前、倉庫の片付けをしていた時に、大正時代から昭和 30年代にかけて製造されていた、鬼ひも川という幅広麺の文献を見つけました。かつて、天皇に献上される天覧品にもなっていた鬼ひも川は薄くて平たいうどんで、もちもち感とコシのある食感が同時に味わえます。うどんを食べ慣れた方にも幅5㎝の麺は新鮮ですし、当時の製法を再現したいという職人魂にも火がついて、今回、鬼ひも川で勝負しました。
―初日は30分待ちの行列だったそうですが。
鬼ひも川は1枚ずつ鍋にいれるので、その分時間がかかります。お客様を待たせると評価にも響くのでハラハラしましたが、初日は売上、評価ともに3位でした。効率よく麺が提供できれば1位も夢じゃない。2日目は鍋を5個から7個に増やし、スタッフも増員して、万全の体制で臨みましたが、テントの中は蒸し風呂状態。休憩も食事もとらず、みんなが必死で働いてくれたのは有難かったですね。友人がDJポリスばりのユニークな呼び込みをしてくれたのも追い風になり、念願の日本一の夢が叶いました。
―一夜明けて花山うどんは有名になりましたね。
この夏、前橋育英高校が甲子園で初優勝しました。いま群馬が熱いと、TVなど多くのメディアで取り上げていただいたおかげで、多くの問い合わせをいただき、食事処は遠方からお客様がお越しくださいます。知名度が上がるに従って、群馬県館林の一老舗うどん店から、花山うどんブランドという全国区として確立しつつありますが、私たちは今まで通り、お客様からおいしいと言っていただけるうどんを作るだけです。これからもご愛顧くださいますようお願いいたします。
―ひも川がアジアから注目されているそうですが。
群馬県から要請をいただき、この秋、韓国ウソン大学で群馬の郷土料理であるひも川のデモンストレーションを行う予定です。うどんは、韓国の麺文化にも通じる部分があります。現地の方々と交流しながら、日本の伝統的な食文化であるうどんを韓国だけでなく、アジア、ひいては世界に広めていければうれしいですね。
季節限定の三麺シリーズから“三冬麺”が登場!
この夏、ご好評いただいた三涼麺の冬バージョンとして「三冬麺」を限定発売します。とり塩とカレーと定番つゆの三種です。なかでもカレーは、ひも川との相性が抜群なので、併せてご賞味ください。
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