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2014/10/20
2014夏 五代目のうどん談義
(こちらは2014年夏カタログに掲載されたものです。)
昨日よりもおいしいうどんを目指して日夜奔走する
五代目 橋田高明が「花山うどんの今」を語ります。
昭和時代、極寒の地で調査を続ける
南極観測隊を支えた花山うどん
―南極で花山うどんが常食されていたそうですね。
昭和30年代、南極観測隊とご縁のある方からご紹介いただき、花山うどんを隊員の方々の食事として提供していました。身も心も凍て付く南極で食べる温かいうどんは、ことのほか喜んでいただけたようで、隊員の方から送っていただいた写真が残っています。
―歴史的エピソードをヒントにした新製品が発売されたそうですね。
先代によると、隊員の方々はケチャップでナポリタンを作ったり、残ったカレーでカレーうどんにしたり、毎日うどんを楽しんでいたそうです。この話を聞いてカレーを使った最高のカレーうどん作りに挑戦したくなりました。そこでカレーの老舗中村屋さんに、理想とするイメージを伝えながら、うどんに合うカレーを開発してもらいました。それが、この春販売を開始したカレーつけうどんです。鶏だしをベースに、タマネギの甘みやペースト状にしたニンジンの優しい味が何とも言えないハーモニーを奏でる自信作です。ぜひお召し上がり下さい。
―韓国の大学に招待されうどんを通じた文化交流をしたそうですが。
昨年11月、ウソン大学にお招きいただき、うどんをテーマにデモンストレーションを行ってきました。韓国でもうどんは店頭に並んでいますが、小麦の品種が違うせいか、日本のものとはコシも味わいも異なるし、あまり美味しさが感じられません。だから、学生に韓国と日本のうどんの食べ比べをしてもらいました。和食の文化はしっかり下処理をするのが基本。ひとつひとつ丁寧に処理をしたり、日本の本みりんを使ったり、素材にこだわると味に差が出ます。どちらが美味しいか聞くと、みな日本のうどんに挙手してくれました。舌は正直です。うどんもキムチも、その料理を育んだ国の食材や伝統の技術が詰め込まれた本場の逸品は、誰もが素直に美味しいと感じるんです。本物を味わうことで初めてわかるのだと、改めて勉強させてもらいました。
―昨年のU–1優勝以降鬼ひも川が全国に知れ渡ったようですね。
もともと、群馬県名産品のひも川の知名度が低いことから一念発起してU–1に出場したので、注目されるようになったのは喜ばしいことです。メディアの方々からの取材も多くいただくようになりました。この秋、地元館林で開催される麺–1では今までとはひと味違う花山うどんをご堪能いただける画期的なメニューを開発中です。ぜひ遊びに来て下さい。
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